病院の不妊治療de未来を明るく変える【チェンジtheライフ】

医者

妊娠するまで

卵子の成熟

女性

女性の体内には、生まれた段階で既に約40万個の卵子があります。この卵子は、基本的に約1ヶ月に1個、成熟して卵巣から飛び出してくるのですが、これが排卵です。そして飛び出した卵子が、精子と結合すると受精卵になり、その受精卵が卵管を通って子宮までたどり着いて着床すると、妊娠が成立します。卵巣内に残った卵子は、成熟して飛び出していく日を待っている状態です。そして体が年をとることで衰えてくるのと同じように、卵子もまた、待っている間にどんどん衰えてきます。すると卵子は成熟しにくくなり、排卵で飛び出しても、精子とうまく結合できなかったり、結合しても子宮に着床できなくなったりします。そのため高齢になるほど、女性が不妊の状態になる可能性は高くなっていくと言えます。婦人科ではこういうタイプの不妊の治療を、卵子の成熟を促すという方法でおこなっています。ある程度高齢になった女性の卵子でも、うまく成熟すれば、受精卵になりやすいですし、着床もしやすいのです。

顕微授精とステップアップ

卵子の成熟を促す不妊治療には、具体的には顕微授精があります。女性の卵巣から卵子を取出し、それを成熟させた上で受精卵にし、さらにその受精卵をある程度成長させてから、子宮内に直接入れるという治療です。高齢になると卵管の詰まりが生じやすくなるのですが、この方法なら子宮内に直接入れることになるので、その分着床する確率が高いです。また、受精卵が成長により安定しているので、その点も顕微授精による不妊治療が成功しやすい理由のひとつとなっています。顕微授精は不妊治療の中でも特に高度なので、通常は最初からいきなりおこなわれることはありません。比較的簡単な他の不妊治療を試してみて、効果が出なかった場合に徐々にステップアップしていくという進め方が一般的なのです。しかし高齢の女性の場合、卵子の一層の老化を防ぐために、早い段階で顕微授精をおこなうことが推奨されています。